[ニューヨーク 29日 ロイター] - 米国株式市場は急反落。ハイテク株が大きく値下がりしたことが響いた。ダウ工業株30種とS&P総合500種の下落率は約6週間ぶりの大きさとなり、ナスダック総合は4月13日以降で初めて重要な節目の50日移動平均を下回って引けた。

情報技術株<.SPLRCT>は1.8%安とセクター別で最も下げがきつかった。主力銘柄のアップル<AAPL.O>が1.5%、マイクロソフト<MSFT.O>が1.9%それぞれ下がり、相場を圧迫した。

グローバル・マーケッツ・アドバイザリー・グループのシニア市場ストラテジスト、ピーター・ケニー氏は「米国株は相当な期間、強い確信がないまま最高値圏を維持しており、必死に踏みとどまっている状況にある。株価を押し上げてくれる大きな材料が出てこないと水準訂正は避けられず、それがまさにきょうの動きだ」と話した。

一方で金融株<.SPSY>は0.7%高、エネルギー株<.SPNY>は0.1%高と堅調。今年に入って出遅れ気味の両セクターが循環物色の対象となったもよう。金融株は米連邦準備理事会(FRB)が大手行すべての資本計画を承認したこと、エネルギー株は原油価格上昇も追い風となった。

チャールズ・シュワブ・インベストメント・マネジメントのオマー・アギラー株式最高投資責任者(CIO)は「少しばかり循環物色の要素があった。これまで不振だったセクターの値動きが最も良く、ハイテク株は痛手を受けた。ただ、これはテクニカルな反動の側面が強い」と指摘した。

ドラッグストアチェーンのライト・エイド<RAD.N>は26.5%急落。同業ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス<WBA.O>が買収を断念し、ライト・エイドの米国内の店舗の約半分のみを取得すると発表した。ウォルグリーンは1.7%上げた。

上場初日となった食材キット宅配サービスのブルーエプロン・ホールディングス<APRN.N>は公開価格の10ドルで引けた。

騰落銘柄比率はニューヨーク証券取引所が2.38対1、ナスダックが1.69対1でいずれも下げが優勢。米取引所の合計出来高は約79億株と直近20営業日平均の73億株を上回った。