[東京 30日 ロイター] - 経済産業省が30日発表した5月鉱工業生産指数速報は前月比3.3%低下し、2カ月ぶりの低下となった。ロイターの事前予測3.2%にほぼ沿った結果。輸送用機械が大型連休中の計画通りに生産を減らしたほか、全般に積み上がり気味だった在庫を抑制するための減産の動きも広がった。先行き予測指数は6月に上昇後、7月は横ばいの見通しとなり、このまま生産がピークアウトすることは避けられる見通し。

生産指数の低下の原因は主に輸送用機械で、前月比11.7%の大幅マイナスとなった。これは4月に10.8%上昇した反動で、大型連休中の稼働率低下を見込んだ調整が影響した。次いではん用・生産用・業務用機械も前月比2.6%低下。建設用機械などが4月から反動減となったが、世界的な半導体需要の好調を背景に半導体製造装置などは堅調だった。

5月は出荷も前月比で2.8%低下したが、生産がそれ以上の低下幅となったため、在庫率は1.9%低下し改善した。経済産業省では「在庫が上昇気味だったが、5月の生産が抑制されたため、全体としてコントロールされた状態」(幹部)とみている。

先行きの生産予測指数は6月が前月比2.8%上昇。7月は同0.1%の低下とほぼ横ばいの見通し。予測指数を前提とすれば4─6月期は前期比2%前後の上昇となる見込みで、5四半期連続の増産となる可能性がある。

経産省は、ならせば生産水準の大きな低下は回避されるとして、基調判断は「持ち直しの動きがみられる」に据え置いた。

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(中川泉 編集:田中志保)