6月28日、発売10周年を29日に迎える米アップルの「iPhone」は、スマートフォン革命の幕開けにおいて極めて大きく貢献した。しかし黎明期の苦戦ぶりは意外と人々の記憶から抜け落ちている。ニューデリーの携帯電話の販売店で昨年7月撮影(2017年 ロイター/Adnan Abidi)

[28日 ロイター] - 29日に発売10周年を迎える米アップルの「iPhone(アイフォーン)」は、スマートフォン革命の幕開けにおいて極めて大きく貢献した。

 この10年間の累計販売台数は10億台を突破し、今秋発表予定の新モデルも機能やデザインが関心を集めている。しかし黎明期の苦戦ぶりは意外と人々の記憶から抜け落ちている。

 2007年の発売当初のアイフォーンは、アプリケーションのダウンロードサービス「アップストア」が整っておらず、使える通信回線がAT&Tの通信網に限られるなど、現在のモデルに比べて使い勝手が悪かった。

 当初の販売が振るわなかったため、アップルはこの年の年末商戦では値下げによる販売のてこ入れを図ったほどだ。

 アイフォーン開発チームに在籍していたトニー・ファデル氏は28日、ロイターのインタビューで、「アイフォーンの発売1年目のビジネスモデルは散々だった。2年目になってそのことが分かった」と話した。

 当時アップルを率いていたスティーブ・ジョブズ最高経営責任者(CEO)は、既にタブレット端末「iPad(アイパッド)」を世に送り出し、旧来のコンピューターの領域を乗り越えていたが、それでも今から10年前にはアイフォーンのコンセプトはアップルの部品サプライヤーの一部にすら驚きだった。