商店街の近くの小高い山に日和山公園がある。ここからは石巻市の港近くの町を一望できる。つまり、どれほど広大な地域が津波被害にあったかを自分の目で確かめることができる。石卷を訪れたらぜひ行きたい場所である。土日であれば、観光ボランティアの人たちが冷たいお茶のサービスを行なっているかもしれない(都合により実施していない場合もある)。「これまで全国のボランティアの人たちにお世話になったので、今度は自分達がここを訪れる人たちに恩返しをしたい」ということだそうだ。

石巻市の港町を一望できる日和山公園。この公園に置かれたメッセージボードには、訪れた人たちがそれぞれの想いでメッセージを寄せている(写真左)。筆者が訪れた時には、観光ボランティアの人たちが冷たいお茶のサービスを行なっていた(写真右)。

 この石卷観光ボランティアの人たちは、お願いすれば市内を案内してくれる。地元の人の話を聞いてみたければ、このサービスを申し込んでみてはどうだろう。申し込みは1週間前までに。詳しくは観光ボランティアのウェブサイトを参照。

 この日は石巻市に宿泊する。石卷グランドホテルなど営業再開したホテルも多い。

現場に立って初めてわかる
津波の威力と恐怖

 翌日は、南三陸町を訪れよう。石卷河南ICから三陸自動車道に乗り登米方面へ(仙台とは逆方向)。桃生津山ICで降りて南三陸町、志津川方面を目指す。

 南三陸町も町全体を流された地区だが、ほとんど何もない光景の中心部あたりに鉄骨だけが残された2階建ての建物が見つかる。ここが24歳の南三陸町職員・遠藤未希さんが、最後まで防災無線で町民に避難を呼びかけ殉職した防災対策庁舎だ。テレビなどで見た人も多いと思うが、現場に立ってみるとやはり胸に迫るものがある。

鉄骨だけが残された南三陸町の防災対策庁舎。24歳の町職員・遠藤未希さんが、最後まで防災無線で町民に避難を呼びかけ殉職した(写真左)。ガレキとなった街の中で営業再開した仮設のコンビニ。暑かったこの日、多くの人が車を止め、飲み物を買って行った(写真右)。

 見渡す限りのガレキの中に、営業しているガソリン・スタンドが2軒ほど。そして、仮設のコンビニが1軒ある。ガソリンを入れて、コンビニで飲み物など買おう。コンビニは、「たばこ」と書かれた赤いのぼりが目印だ。海岸線近くの場所にある。

 南三陸からは45号線を北上し、気仙沼に行く。気仙沼は津波被害に加えて、大きな火災にも遭い、陸上に流され放置されたままの黒こげの大型船を見ると、その時の惨状を想像できる。気仙沼からは自家用車で入った人は東北道一関ICに出る。仙台でレンタカーを借りた人は、南三陸~三陸自動車道と戻る。

 2泊できる人は、気仙沼から45号線沿いに陸前高田、大船渡を通り釜石に抜け、もう1泊してみよう。釜石もホテルサンルートなどが営業再開しているので比較的、宿が取りやすくなっている。JR釜石駅より山側の地区は津波被害を免れたので、営業している飲食店も多い。運がよければ地元の美味しい食材にも巡り会えるので、ぜひ食事をしてほしい。ただし、気仙沼から釜石までの走破はけっこうハードなので、時間帯や体力によっては気仙沼での宿泊をお勧めする。