[ワシントン 3日 ロイター] - トランプ米大統領は3日、ドイツのメルケル首相、イタリアのジェンティローニ首相とそれぞれ電話で会談し、今週7─8日にドイツで開かれる20カ国・地域(G20)首脳会議に向けて気候変動や通商、移民などの問題について意見を交換した。

ホワイトハウスによると、トランプ氏はメルケル首相と通商や気候変動を中心に「広範な討議」を実施。ジェンティローニ首相との会談でトランプ氏は「リビアからの難民の問題に対するイタリアの取り組みに謝意を表明した」という。

5月末にイタリア南部シチリア島で開かれた主要7カ国(G7)首脳会議では地球温暖化対策の国際的な枠組み「パリ協定」や保護主義を巡り米国と他の諸国との深い溝が浮き彫りとなった。その直後にトランプ氏はパリ協定からの離脱を表明。

また、トランプ氏は就任後初めて出席した北大西洋条約機構(NATO)首脳会議でも拠出金などを巡り他の加盟国を批判、今後の関係について懸念が広がった。

メルケル首相はこれまで、G20首脳会議で温暖化対策を主要議題として取り上げるとともに、議長国として自由かつ公正な貿易を推進する考えを示しており、トランプ氏との対立が鮮明になる可能性がある。ただ、一部の米当局者らは対立の可能性を否定している。

元米国務省当局者のヘザー・コンリー氏(米戦略国際問題研究所在勤)は、欧州の同盟諸国はG7、NATO首脳会議でトランプ氏が同盟国との関係に疑問を投げ掛けたことにまだショックを受けていると指摘。「トランプ氏が改善を目指す可能性もあるが、さらに悪化させるかも知れないとの懸念がある」と述べた。