6月30日、つい最近まで、原油価格が17%も下がれば新興国市場株は真っ逆さまのはずだった。それなのに今年上期の新興国市場株は、2014年以来で最も大きな上昇を演じた。中国杭州市のアリババ社屋前で2014年11月撮影(2017年 ロイター/Aly Song)

[ロンドン 30日 ロイター] - つい最近まで、原油価格が17%も下がれば新興国市場株は真っ逆さまのはずだった。それなのに今年上期の新興国市場株は、2014年以来で最も大きな上昇を演じた。

 その理由は、新興国市場も他地域の例にもれず、IT(情報技術)によって様変わりしたことにある。

 新興国市場の株式はかつて、エネルギー・鉱業企業が中心だった。しかし中国のネット検索大手、百度(バイドゥ)、電子商取引大手アリババ、ネットサービス大手、騰訊控股(テンセント・ホールディングス)の頭文字をとった「BAT」が景色を一変させた。

 他にも韓国のサムスン、台湾積体電路製造(TSMC)、南アフリカの複合企業ナスパーズなどのIT関連企業が株式時価総額の上位を占め、「ニューエコノミー」を形成している。

 小規模な企業も合わせると、IT株はMSCI新興国株指数の時価総額の25%を占めて銀行株と並び、エネルギー株の7%に比べるとはるかに大きい。

 10年前にはエネルギーが15%強で、ITは12%に満たなかった。