6月29日、固定回線による通話、インターネット接続、テレビ、モバイル通信の4分野のサービスを1つの事業者がまとめて提供する「クワッドプレイ」は、米国では普及が遅れている。米カリフォルニア州で2015年8月撮影(2017年 ロイター/Mike Blake)

[ニューヨーク 29日 ロイター] - 固定回線による通話、インターネット接続、テレビ、モバイル通信の4分野のサービスを1つの事業者がまとめて提供する「クワッドプレイ」は、米国では普及が遅れている。しかしケーブルテレビ(CATV)会社のモバイル事業参入でこれまでの体制に風穴が開きつつあり、今後は流れが変わりそうだ。

 通信事業者にとって、異なる4つのサービスを一括して請け負うことは顧客をつなぎ留める上で効果がある。ただ、米国では消費者が固定電話とネット接続、テレビの3分野をひとまとめにしても、モバイル通信は別途契約を結ぶのが一般的で、クワッドプレイの普及は容易ではないというのが投資家やアナリストの見方だ。

 ガムコ・インベスターズの共同最高投資責任者のクリストファー・マランギ氏は「サービス提供範囲の違いが最大の障害だ」と指摘。「CATVはことごとく地域別に分かれているが、モバイルは全国規模だ」と述べた。

 またIBBコンサルティング・グループのシニアパートナー、ジェファーソン・ワン氏は、4つのサービスの料金をまとめると請求が高額になることもクワッドプレイにとって逆風だと説明した。

 調査会社ストラテジー・アナリティクスの推計によると、クワッドプレイの普及率は米国ではおよそ10%で、2020年には17%に上昇する見通し。しかし普及率はフランスでは既に25%、スペインでは60%に達している。仏イリアドやスペインのテレフォニカなどの通信会社がこの5年間にクワッドプレイの導入を進めたためだ。