[ベルリン 5日 ロイター] - メルケル独首相は5日、20カ国・地域(G20)首脳会合の開催を2日後に控え、中国の習近平国家主席とベルリンで会談し、貿易や航空宇宙、テロ対策など多岐にわたる分野で緊密に連携することで合意した。

ドイツは人権問題や市場アクセスの面で中国に懸念や不満を抱えているが、トランプ米大統領との間で隙間風が吹く独中両国が互いに接近、貿易や環境問題などで米政権との対立が予想されるG20を前に結束を打ち出した。

習主席はメルケル首相と臨んだ共同会見で、独中関係は「新たな段階に入りつつある」とし、協力に向けた新たな青写真を描き、目標や進路を定めることを望むと述べた。

メルケル首相は「様々な考えを持つG20を結束させることは容易ではなく、厳しい交渉になるだろう」と語った。

会談では、全面的な自由貿易協定へと道を開く投資協定の早期締結のほか、アフリカやアフガニスタンにおける独中の協力についても協議。メルケル首相はアンゴラで水力発電所を共同建設することで合意したと成果を強調した。

独中関係の蜜月を象徴し、メルケル、習両氏はベルリン動物園に貸与されたジャイアントパンダ2頭のお披露目式典に立ち会った。メルケル首相はパンダを「とっても素晴らしい外交官」と称する一方、人権問題に関する対話も集中的に行うべきとも述べた。