相手と「文字」でリアルタイムな会話をする「メッセンジャーツール」が、メールに代わる、そして働き方を変えるビジネスコミュニケーションツールとして評価されている。顧客とのコミュニケーションに活用されるなどのケースも見られるようになり、多くの企業で導入が進んできた。

必要な時に必要な人と仕事の話ができる

 ビジネスパーソンであれば誰でも会社支給のメールアドレスを持っている。社内外を問わず、いつでも誰とでも、パソコン、スマートフォンといった端末を問わない連絡手段としては有効だが反面、スピード感がなく急用には不向きだったり、相手がいつ読んだのか(読まなかったのか)も分からない。そんな不便を解消するのがメッセンジャーツールだ。

 社内はもちろん、テレワークや外出中のスタッフとも文字を通じた会話でリアルタイムな打ち合わせや意見のすりあわせができるため、誰かの出社や帰社を待つ必要がなく、業務の効率が飛躍的に改善される。

 生産性の高い働き方を考える際にこうしたムダのない、効率的なコミュニケーションツールを活用することはとても重要になる。

チャットワークのスマホ画面
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メッセンジャーツールの中でもChatWorkが提供する「チャットワーク」は「世界の働き方を変える」というビジョンのもとで開発され、2011年3月の提供以来、205の国と地域、13万8000社(17年5月末現在)が導入する信頼性の高いサービスだ。

 パソコン、スマートフォン、タブレットなど端末を選ばず「グループチャット」「タスク管理」「ファイル共有」「ビデオ通話/音声通話」という4つの機能が利用できる。

 また社内での利用にとどまらず、ユーザー企業の中には顧客企業を「チャットワーク」で情報を共有しているケースもある。顧客に対して聞きたいことを即座に聞ける便利さと業務プロセスが見える化できるというメリットを提供できるためだ。

「チャットワーク」のようなビジネスチャットは企業規模の大小を問わず導入効果が得られることから、働き方改革を実現するキラーツールとして導入が進み、いずれ企業のコミュニケーションに欠かせないプラットフォームになるだろう。

 実際に導入して、働き方改革にまでつなげている事例がある。その内容を見て行こう。