[ニューヨーク 6日 ロイター] - 6日のニューヨーク外為市場では、米労働市場に関する一連の経済指標が市場予想より弱めだったことを受け、米連邦準備理事会(FRB)の利上げが緩やかなペースにとどまるとの見方が強まり、ドルが主要通貨に対して下落した。

主要6通貨に対するドル指数<.DXY>は終盤、0.5%安の95.828。ドル/円<JPY=>はほぼ変わらずの113.25円。ユーロ/ドル<EUR=>は0.6%高の1.1418ドルとなった。

FRBが5日公表した連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨によると、物価見通しと、それが利上げペースに及ぼし得る影響について委員の意見は分かれていた。FOMC議事要旨を受けてドルの地合いは既に軟調になっていた。

ADPなどが発表した6月の全米雇用報告によると、民間部門雇用者数の伸びは15万8000人で、5月の23万人から減少し、市場予想の18万5000人を下回った。

また米労働省が発表した1日までの週の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は前週比4000件増の24万8000件となり、3週連続で増えた。

一方、米供給管理協会(ISM)が公表した6月の非製造業総合指数(NMI)は57.4に上昇し、市場予想の56.5を上回った。だが雇用指数は5月の57.8から55.8に低下し、労働市場の減速をうかがわせた。

フォレックス・ドット・コムの調査分門を率いるジェームズ・チェン氏は「6月の米雇用統計に先立って発表された労働市場に関する一連の指標は、全体としては予想を異常に大きく下回るような内容ではなかったものの、総じて弱めの方向に傾いている」と指摘。「7日(に発表される6月の米雇用統計)も、予想より弱い雇用関連指標の連続という結果に終わる可能性がある」と述べた。

その上でチェン氏は、6月の米雇用統計が「予想を大きく下回る内容になれば、FRBの(金融引き締め)観測が後退するはずであり、ドルの軟調な地合いが続く可能性がある」と語った。

ロイター調査によると。6月の米雇用統計では非農業部門雇用者数が17万9000人増えると予想されている。

一方、欧州中央銀行(ECB)が公表した理事会の議事要旨を受けてユーロ圏の債券利回りが上昇し、ユーロを下支えた。だが、ユーロの動きは最近の取引レンジ内にとどまった。

ドル/円 NY終値 113.20/113.24

始値 113.25

高値 113.41

安値 113.03

ユーロ/ドル NY終値 1.1422/1.1424

始値 1.1364

高値 1.1424

安値 1.1362

(表はロイターデータに基づいています)