これまで、非正規社員の採用・評価基準は必ずしも明確でなく、企業の現場では試行錯誤が続いていた。こうしたなか、CAMはLQプログラムの導入により、採用・評価基準の「見える化」を実現。現場と人事部門がこの基準を共有することで、効果的な人材活用につなげることも可能となった。

図2 LQプログラムの導入効果拡大画像表示

 また、LQを基軸通貨として労働市場に流通させる仕組みづくりを通して(図2)、募集・採用代行から退職後の再就職支援に至るまで、企業の人材活用のためのサービスを包括的に行っている。

 今年1月には、LQプログラムが国際規格ISO9001の認証を取得。高度に品質管理されたトレーニングプログラムとして評価を確立した。

正社員向け研修でも
LQプログラムを採用

 なお、同社では、正社員向けトレーニングでも、LQプログラムに基づいた集合研修を展開中。すべての社員を対象にした「ビジネスマナー研修」から中堅社員・リーダー向けの「リーダー実践力向上研修」まで幅広いラインナップを揃えている。

「CAMのトレーニングプログラムは、『理解』と『行動』の二つを軸としています。仕事で成果を上げられるかどうかは、頭で理解したことを行動につなげられるかにかかっています。そのためには、『なぜそれをしなければならないのか』を社員に理解させる工夫が必要です。また、研修は実施することが目的ではなく、社員が研修の成果を生かし、現場で行動できるようになることが重要です。そのための仕掛けという意味で、LQプログラムは非常に効果的なメソッドだと自負しています」

 現在までにLQプログラムを実施した企業は累計98社・1万6700人。民間企業のみならず、地方自治体における未就労者への研修・就職支援事業でも、着実に実績を重ねている。

「先日完了したある県の公募事業でも、未就労者の受け入れ先となった企業の方から、『この短期間でどうやったらここまでできるようになるの?』とおほめの言葉をいただきました。この機会に、ぜひCAMのサービスをご活用いただきたいと思います」と吉田氏は力強く語った。

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