支払いにクレジットカードを使う理由は、「現金を持ち歩かなくてもいい」「後払いにできる」「ポイントがたまる」などが挙げられる。中でもポイントがたまるというメリットに「ある変化が起きている」と専門家は指摘する。クレジットカードの最新事情と、ビジネスパーソンに向けた上手な選び方を紹介する。

 クレジットカードに二つトレンドが生まれている。一つは一般カードの「還元率の縮小」だ。還元率とは、クレジットカードを使用したポイントが幾ら(何円)に還元されるかという指標のこと。クレジットカード会社がポイント特典として、「カードの利用額1000円ごとに1ポイント」とか「100円につき1%のポイント」がたまると表記しているのは付与率で、付与された1ポイントが幾らの価値を持つのかを表すのが還元率だ。1000円ごとに1ポイント付与されて、1ポイントが5円の価値を持つのなら還元率は0.5%。100円につき1%の付与率で、1ポイント=1円として使えるのなら還元率は1%になる。

還元率の縮小と
付帯サービスの充実

ポイ探 代表取締役
菊地崇仁氏

1998年に法政大学工学部を卒業後、NTT東日本に入社。社内システムの開発等に携わり2002年に退社、友人と共に起業しシステムの設計・開発・運用を行う。06年、ポイント交換案内サービス・ポイ探の開発に携わり、11年3月代表取締役に就任。

 クレジットカードやポイントに詳しいポイ探の菊地崇仁氏によると「一般的な還元率は0.5%ですが、還元率競争が激しかった頃は、年会費は有料だが1.5%や1.75%というカードがありました。それが今では1%前後まで下がってきています」。カード会社の収益源である年会費、加盟店からの利用手数料などが引き下げの傾向にあるため「還元率も縮小せざるを得ないのでしょう」。

 もう一つが「年会費を抑えて付帯サービスを充実させる」というトレンドだ。

 例えば空港ラウンジの受付でクレジットカードを提示すると無料で利用できる特典は通常、年会費1万円を超えるゴールドカード以上に付帯しているが、一部の年会費2000円クラスのゴールドカードにも付帯するようになった。「還元率のアピールが難しくなっているので、一般のゴールドカードが提供する付帯サービスを、安い年会費で提供してアピールする作戦でしょう」(菊地氏)。

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