営業とマーケティングの
有機的連携が必要

——営業活動の課題に、営業とマーケティングの分断があります。

 営業部門とマーケティング部門の有機的な連携が不可欠です。単にリストを渡して終わりではなく、そこから実際にどのような成果が得られたのかをフィードバックしながら連携を深めていく、2ウェイのコミュニケーションが必要です。

 もう一つ重要なのは、顧客リストの中身です。見込み客の事業概要や住所、企業規模といった情報だけでは当然、営業部門は使えません。購買担当はどんな人なのか、購買ニーズが発生するタイミングはいつかなど、もう少し踏み込んだ情報が大切です。自社の営業部門にとって、どのような情報が有効なのかを、仮説・検証を繰り返しながら確認し、顧客リストのプロファイル情報を充実させていきます。

 さらに、目指すのは組織的営業ですから、成功事例の横展開をもっと積極的にやっていく必要があるでしょう。あるエリアで、こんな情報で営業活動を行ったら、成約に結び付いたという事例があれば、違うエリアでも試してみます。そのためには、組織横断的に成功事例を共有するような仕組み、データベースの構築なども重要です。

——マーケティングオートメーション(MA)や、AIを活用したSFA(営業支援システム)、CRM(顧客関係管理)など、システムの進化は、インサイドセールスにどう関わりますか。

 業種・業態、自社が取り扱う製品・サービスによって、活用すべきツールは異なりますが、一つの方向性としては、「ウェブをどう活用するか」ということが挙げられます。見込み客を自社のウェブサイトに誘導するには、どのような内容にすべきか、コラムの内容はどうするか。ファネル(漏斗)の入り口を広げ、見込み客の母数を増やすためにも、ネットの活用は重要な鍵となります。そのためには、自社内にデータ分析能力を持つことも必要となります。また、見込み客発掘のもう一つの入り口である「展示会」も重要です。来場者は、見込み客から新規顧客に転換する可能性が高いですから、そのリストをどう活用するかで、営業成果は異なるでしょう。

【協賛企業】ブリッジインターナショナル株式会社

属人的な仕事からプロセス分業へ
インサイドセールスの導入を
強力サポート

<内容>日本におけるインサイドセールスの“草分け的存在”として、企業のインサイドセールス導入を支援してきたブリッジインターナショナル。豊富な経験と実績に加え、最新のテクノロジーによる「デジタルインサイドセールス」を新たに提唱する。その狙いを同社の吉田融正・代表取締役社長が語る。

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【協賛企業】株式会社WEIC

法人営業に最適な基盤を提供
確度の高いアポの創出と
プロによる営業現場への支援

<内容>いまだに「足で稼ぐ」風潮が強い日本の法人営業。しかし、見込み客発掘からクロージングまで、全て1人でこなす往年の営業スタイルはもう通用しない。新たな手法として注目されているのが、WEIC(ウエイク)のインサイドセールス「SALES BASE」だ。受注率の高いアポイントが顧客企業の営業効率を飛躍的に高めている。

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