[ロンドン 7日 ロイター] - 2017年初めに伸び悩んだ英経済は、勢い回復に苦戦している。7日に発表された指標はいずれも弱く、イングランド銀行(英中央銀行)による年内の利上げを疑問視する見方が出てきた。

英国立統計局(ONS)が発表した5月の鉱工業生産指数は製造業が前月比0.2%低下と、市場予想の0.5%上昇に反してマイナスとなった。自動車生産が4.4%低下し、昨年2月以来の大幅なマイナスとなった。

鉱工業生産指数全体は前月比0.1%低下した。市場予想は0.4%上昇、4月は0.2%上昇だった。

建設部門生産は5月までの3カ月間で前期比1.2%減と、15年10月以来の大幅なマイナスだった。

5月のモノの貿易赤字は118億6300万ポンド(153億3000万ドル)となり、4月の105億9500万ポンドから拡大した。市場予想を上回る赤字額だった。

コメルツ銀行のエコノミスト、ピーター・ディクソン氏は「経済が明らかに勢いを失っていることを示すパターンが見えてきた」と指摘。「(指数は)第2・四半期に勢いがあるとは示しておらず、英中銀のタカ派政策委員が利上げを推すタイミングとしてはあまり良くない」と述べた。

英有力シンクタンクの国立経済社会研究所(NIESR)は第2・四半期国内総生産(GDP)が0.3%増と、第1・四半期の0.2%増からわずかにしか伸びないとみている。

英住宅金融大手ハリファックスが発表した4-6月の国内住宅価格は前年比2.6%上昇し、4年強ぶりの低い伸びとなった。

12日に発表される実質賃金が中銀の政策当局者にとって金利を引き上げるかどうかを決める重要な要素となるだろう。

一部の政策当局者が10年ぶりの利上げを推し進めようとする中、金利先物は英中銀が年内に利上げする確率を約3分の1と織り込む水準にある。1週間前の2分の1から低下した。

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