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書籍づくりの匠
2011年8月5日
著者・コラム紹介バックナンバー

強い作品は色褪せない、強い作品はよみがえる
著作権仲介エージェント 玉置真波(後編)

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『書籍づくりの匠』、昨日に引き続きタトル・モリ エィジェンシーの玉置真波さんにお話をうかがいます。様々なテーマの作品を数多くの出版社、編集者とつくりあげてきた玉置さんの、著作権仲介エージェントの仕事の魅力や今後についてなど、実際の作品名を織り交ぜながら語っていただきました。
 

「人」「作品」との出会いが一番の魅力

――前回の最後に、ベストセラーに立ち会われた経験をお話しいただきましたが、「今のお仕事をしていてよかった」と感じるのはどんなときですか?

玉置 たしかに、ベストセラーを担当するのはエージェントの醍醐味のひとつではありますね。ただ、その他にもこの仕事をしていてよかったと感じることはいくつもあります。

 ひとつは、仕入れ、つまり情報収集の段階で「これはいい」という強い作品に出会ったときです。これをどうやって展開していこうか、提案していこうかと考えるだけでわくわくします。次に、版権を所有する権利者との出会いですね。信頼関係を築けて、「一緒にやりましょう」と言っていただけるのは最もうれしい瞬間のひとつです。そして、前回もお話しした編集者さん、出版社さんとの出会いですね。ベストマッチを考えて交渉をまとめるのはいつも楽しいものです。

 気に入った作品を扱ったり、会いたい人に会えたり、本以外の形態の商品を扱ったり、様々に展開を増やし、自分の興味対象を反映した活動ができるのが、エージェント業の魅力の一部ではないかと思います。

――作品と人という違いはありますが、すべてが「出会い」という言葉に凝縮されますね。作品との出会いですが、どういった形で作品を探されるのでしょうか。

玉置 例外もありますが、「世界各地で行われる国際ブックフェアで膨大な数の作品の中から探す」「契約を結んでいる取引先から届く企画の中から探す」「常時届く新着情報の中から探す」の3点が主です。どのケースも、日本サイドのニーズに合わせて、提案して喜んでいただけそうなものを扱う事が大事ですね。

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編集者にとって書籍づくりは、多くのプロフェッショナルとの共同作業だ。著者はもちろんのこと、デザイナー、カメラマン、イラストレーター、校正者など多種多様の専門家の力を借りて一冊の本が出来上がる。本連載では、それら書籍づくりを支える「匠」に仕事に込めた思いを聞く。

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