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美人のもと

目薬

西村ヤスロウ [広告プランナー]
【第109回】 2011年8月8日
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 無防備な時間というのがある。何か起きても急に対応できない状態だ。今は無防備でいても、急に誰かが攻めてくるということもあまりないので、無防備な時間はあったほうがいい。

 起き上がる時、洗顔、トイレの中、行ってきます、いただきます、電車の椅子に座る瞬間、仕事に取り組む時……個人差はあるが、無防備な瞬間は多い。

 風呂場に行き、浴槽をまたぐ瞬間など、ほとんどの人が無防備であると思う。そんな瞬間くらい無防備でいたいものだ。

 無防備な時間、美人は「美人のもと」を増やす。無防備が顔に出にくいのだ。リラックスしていても、表情はキリッとしている。無防備と引き換えに集中力を発揮していることが多い。その集中力が「キリッ」をつくり、「美人のもと」を増やすのではないだろうか。

 もちろん一日中何かに集中することはできないが、集中する時間とそうでない時間のメリハリをつくることが、表情を豊かにし、それが「美人のもと」になっていくように思う。

 集中が下手な人は、無防備が顔まで広がり、口が開きっぱなしになることが多い。集中力が足りないのかもしれない。

 わかりやすいのは目薬。目の調子が悪いとか、なんとなく違和感をあるとか、目がすっきりしない感じは気持悪い。そこで目薬。リセットしたい気持で目に落とす。

 目をしっかり開けようとする。しかし、それが口に伝達する。開けなくてもいいのに口を開ける。ゆっくり開いていく。ダラーンと開いていく。その口から「美人のもと」が出て行ってしまうようだ。

 そういう人は、目薬を差す前からダラーンが始まっていることが多い。目薬を毎回探すのだ。バッグの中のどこに入れておくかを決めていない。どこに入れたか忘れる。ガサガサ探すことで目薬の前からダラーンが始まる。目薬が終わってもダラーンが続いていて、いい加減にバッグに放り込む。

 集中力が必要な時、顎を引く習慣を持つといい。そうすると集中は高まっていく。無防備な範囲も顔まで来ないのだ。「美人のもと」の流出を防ごう。


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西村ヤスロウ [広告プランナー]

1962年生まれ。プランナー。趣味は人間観察。著書に『Are You Yellow Monkey?』『しぐさの解読 彼女はなぜフグになるのか』などがある。


美人のもと

『経』に好評連載中の西村ヤスロウ氏によるエッセイ。「美人のもと」とは、女性なら誰しも持っているもの、「美人のもと」を磨き続けるためのコツを解き明かす。

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