[北京 10日 ロイター] - 中国国家統計局が発表した6月の生産者物価指数(PPI)は前年同月比5.5%上昇と、予想と一致した。

5月も5.5%上昇だった。PPIは、今年初めに大幅に上昇していたが、鉄鋼産業の過剰供給問題や景気鈍化の兆しを背景に、このところ落ち着きがみられる。

6月の消費者物価指数(CPI)も前年比1.5%上昇と、予想と一致。5月も1.5%上昇だった。

キャピタル・エコノミクスのジュリアン・エバンス・プリチャード氏は「物価圧力は、過去数カ月で緩和しており、6月は安定したようだ」と指摘。

ただ「今後数四半期は、与信の鈍化が景気の重しになるとみられ、食品価格の変動を除けば、インフレ率はさらに低下するだろう。持続的なリフレで企業の債務負担が減るとの期待は、後退するとみられる」と述べた。

CPIの最大の項目である食品価格は、前年比1.2%低下。5月は1.6%低下、4月は3.5%低下だった。

中国人民銀行(中央銀行)系の金融時報によると、国家情報センターのチーフエコノミスト、Zhu Baoliang氏は「食品価格の低下は、高水準の食料備蓄や季節要因が背景だろう」と述べた。

中財招商投資集団の鉄鋼部門幹部、Zou Mingdong氏は、鉄鉱石や鉄鋼の値上がりについて「低品質の鉄鋼生産を減らすという政府の対策で、鉄鋼の利益率が改善し、生産が拡大している。それに伴い、鉄鉱石のニーズも高まっている」と指摘。

ただ「過剰供給と需要低迷という基本的な構図は変わらない」との見方を示した。