[東京 10日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前週末ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、ドル高/円安の114円前半だった。日米の金融政策の方向性の違いが意識されているものの、積極的な取引を促すような材料は見当たらなかった。

午後のドルは114円前半で小動き。

7日に発表された米雇用統計は強弱入り混じる内容で、米金融政策の「正常化」に対する見方を大きく変えるものではなかった。一方、日銀が「指し値オペ」の実施で長期金利の上昇を抑制するスタンスを示しており、基本的にドル/円は円安方向との見方が多い。

ただ、午後の国内勢の動きは鈍く、値幅は上下10銭程度にとどまった。「115円手前では国内輸出企業からドル売りが出やすいとみられている。一方、下がったところで買いたいという人が待ち構えているのが分かっているので下方向にも動きづらい」(国内金融機関)との声が出ていた。

引き続き米金融政策の行方に関心が寄せられており、12─13日に予定されるイエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言を前に「(議会証言を)待つムードが出やすい」(別の国内金融機関)という。

チャート的には5月10日高値114.38円を上抜けできるかが注目されている。

<午前は米雇用統計を消化>

朝方のドルは、前週末の米雇用統計の結果を消化しながら114円を挟んでもみ合っていたが、仲値にかけてじりじり上昇。商業決済の集中しやすい五・十日で、実需筋のドル買いも入ったとみられ、午前11時過ぎにかけて114.21円まで上昇した。

米6月雇用統計は、雇用者数の伸びが上振れた一方、賃金が伸び悩み、強弱が入り交じる内容との受け止めが出ていた。市場では、9月のバランスシート縮小開始、12月の利上げという見方が有力視されており、今回の雇用統計では、こうした見方の大勢には影響が及ばなかったとみられる。

ユーロは1.14ドル前半を中心に小動きが続いた。ユーロ/円は底堅い地合いが継続し、2016年2月以来の高値130.27円に一時上昇した。

ドル/円<JPY=>   ユーロ/ドル<EUR=> ユーロ/円<EURJPY=>

午後3時現在 114.15/17 1.1407/11 130.22/26

午前9時現在 113.96/98 1.1401/05 129.93/97

NY午後5時 113.88/91 1.1400/02 130.04/08 

(為替マーケットチーム)