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心に届く話し方
【第3回】 2017年7月21日
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松本和也

声を出すイメージは、相手に向かって
ボールを軽く投げるように

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新刊『心に届く話し方 65のルール』では、元NHKアナウンサー・松本和也が、話し方・聞き方に悩むふつうの方々に向けて、放送現場で培ってきた「伝わるノウハウ」を細かくかみ砕いて解説しています。
今回の連載で著者がお伝えするのは、「自分をよく見せることを第一に考える話し方」ではなく、「聞いている人にとっての心地よさを第一に考える」話し方です。本連載では、一部抜粋して紹介していきます。

相手に声と気持ちを届けよう

 実に論理的で、非常に整ったことばや文章で話しているのに聞いているとなんだか伝わってこないという人っていますよね。私の印象では、そんな傾向のある人は自分では「自分の声が悪いから」「滑舌が悪いから」と思い込んでいることが多いようです。

 ところが私には、そう感じさせてしまう原因は「相手に声と気持ちを届けよう」という気持ちが弱いことにあるような気がしてなりません。相手と4~5メートル離れているのに、声が相手に届く前に、途中でぽとんと落ちてしまっているような感じなのです。どうすればいいのでしょうか?

 私の場合、こんなイメージで話すようにしています。これから話す内容(メッセージ)が手元に持っているボールに込められているとしましょう。近くに相手がいるときは、そのボールをどう相手に投げますか? きっとそれほど力を入れず軽く投げますよね。投げ方も体全体を使わず、どちらかというと手先だけ、手首のスナップだけで投げるかもしれません。そこから相手がだんだん離れていくにつれ、投げ方はゆったりと体を大きく使っていくでしょう。ボールを投げる方向も、相手が遠くに行くほど上向きに、斜め45度に近くなっていく感じになると思います。また、距離感を間違えて、それほど遠くにいない人にやたらと力を入れて投げてしまうと、相手のはるか上をボールが通過して捕ることができなくなります。離れている相手に話すときのイメージもこれと全く同じです。

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    松本和也

    まつもと・かずや/スピーチコンサルタント・ナレーター。1967年兵庫県神戸市生まれ。私立灘高校、京都大学経済学部を卒業後、1991年NHKにアナウンサーとして入局。奈良・福井の各放送局を経て、1999年から2012年まで東京アナウンス室勤務。2016年6月退職。7月から株式会社マツモトメソッド代表取締役。アナウンサー時代の主な担当番組は、「英語でしゃべらナイト」司会(2001~2007)、「NHK紅白歌合戦」総合司会(2007、2008)、「NHKのど自慢」司会(2010~2011)、「ダーウィンが来た! 生きもの新伝説」「NHKスペシャル」「大河ドラマ・木曜時代劇」等のナレーター、「シドニーパラリンピック開閉会式」実況など。現在は、主に企業のエグゼクィブをクライアントにしたスピーチ・トレーニングや話し方の講演を行っている。


    心に届く話し方

    今回の連載でで著者がお伝えするるのは、「自分をよく見せることを第一に考える話し方」ではなく、「聞いている人にとっての心地よさを第一に考える」話し方です。元NHKアナウンサー・松本和也が、話し方・聞き方に悩むふつうの方々に向けて、放送現場で培ってきた「伝わるノウハウ」を細かくかみ砕いて解説します。

    「心に届く話し方」

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