[10日 ロイター] - <為替> ドルが対円でおよそ2カ月ぶりの高値に上昇。日銀の黒田東彦総裁が長期金利をゼロ近辺に抑制する考えをあらためて示したことに加え、日本の5月機械受注統計が予想外に減少したことが円を圧迫している。

<ロンドン株式市場> 続伸して取引を終えた。金融と鉱業株が買われ全体水準を押し上げた。

こうした中、中型株で建設・サポートサービス会社のカリヨンは40%近く値を下げた。通期の利益見通しを引き下げ、最高経営責任者(CEO)が辞任したことが売り材料だった。カリヨンは市況が厳しい点と一部の契約で支障が出たことを指摘した。

金融株が部門別で最大の押し上げ要因だった。資産運用大手シュローダーは2.2%上昇し、約2カ月ぶりの高値をつけた。個別銘柄で最も大幅に値を上げた。RBCキャピタル・マーケッツが投資判断を「アウトパフォーム」へ引き上げたことが好感された。RBCは投資家向けのメモで「基礎的な事業は良い状態だ。経費管理も良い方向に働くだろう」とした。

<欧州株式市場> 反発して取引を終えた。金融と資源株が買われた。

STOXX欧州600種銀行株指数は0.26%上昇した。中でもバンク・オブ・アイルランドが好調で、銀行株の値上がりをけん引した。

資源株指数は取引時間の早い段階で値を下げた後、金属の値上がりに伴い1.13%上昇した。

デンマークの海運・石油大手モラー・マースクは4.0%上昇し、約14カ月ぶりの高値をつけた。ゴールドマン・サックスが輸送料をめぐる分析の結果、モラー・マースクの業績見通しを引き上げたことが好感された。

<ユーロ圏債券> 国債利回りが数カ月ぶりの高水準から低下した。欧州中央銀行(ECB)による金融緩和解除の思惑から過去2週間に売り込まれていたこともあり、割安感から買い戻しが入っている。

ラボバンクのストラテジスト、リチャード・マグワイア氏は、急落した過去2週間の反動が出ているとし、「現在の独連邦債利回り水準なら、およそ50ベーシスポイント(bp)程度でリスクなく独連邦債を購入することができるため、必ず買い手が出てくる」と話す。

独10年債利回りは3bp低下の0.54%と、1日としては約4週間ぶりの大幅低下となった。

ただ、ドラギECB総裁が緩和解除を示唆する発言を行なった6月月27日以降、利回りは0.25%から倍以上の水準に上昇している。

その他のユーロ圏国債利回りは総じて2─6bp低下した。