[ロンドン 11日 ロイター] - イングランド銀行(英中銀)のブロードベント副総裁は、英国と欧州連合(EU)の貿易減少は双方に打撃を与え、物価上昇を招くとの考えを示した。金利見通しに関する発言はなかった。

英中銀は先月、僅差で金利据え置きを決定した経緯があり、前回の会合以降、自身の見解をまだ公の場で明らかにしていないブロードベント副総裁の発言に注目が集まっていたが、副総裁は手掛かりを与えなかった。

市場では講演を受け、副総裁は金利変更の差し迫った必要性は感じていないとの受け止め方が広がり、ポンドは対ユーロで8カ月ぶり安値をつけた。

副総裁は講演で、主にグローバル化の恩恵を強調。EUとの貿易が落ち込めば、金融やビジネスサービスの輸出における英国の相対的な優位性が損なわれると警鐘を鳴らした。

「他の条件が一緒ならば、サービス輸出から後退するなど最初の変化により、英国の所得は押し下げされ、次に食料や機械など、一部コストは押し上げられる」と指摘。「貿易は相互に恩恵を与えるものであり、減少すれば代償を伴う」とした。

5対3で金利据え置きを決めた前回の金融政策会合以降、カーニー中銀総裁とチーフ・エコノミストのハルデーン理事は、今年利上げを検討することにやや前向きな姿勢を示している。

一部のアナリストは、およそ10年ぶりとなる利上げの時期を見極める上で、金融政策担当の副総裁であるブロードベント氏の考えが鍵を握ると指摘する。

パンミュア・ゴードンのチーフエコノミスト、サイモン・フレンチ氏は、8月の金融政策会合を控え、ブロードベント副総裁の見解を何としても引き出す必要があるとし、「最近の輸出弱含みを踏まえると、今回の発言は、据え置きに一票を投じることを示唆しているだろう」と話す。

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