[11日 ロイター] - イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長が12─13日に行う半期に1度の議会証言が注目されるなか、11日はFRB当局者2人から賃金の伸びが鈍いことに加えインフレが低調となっていることは追加利上げに慎重になる論拠となるとの主旨の発言が相次いだ。

FRBのブレイナード理事はニューヨークで開催された中銀関連の会議で、雇用と成長に関する経済指標が持ちこたえる限りFRBはバランスシートの縮小に近く着手するべきとの認識を表明。ただ「インフレ率がわれわれのシンメトリック(対称的)な目標近辺に上昇することを手助けするため、インフレ動向を緊密に注視し、フェデラルファンド(FF)金利誘導目標の一段の引き上げには慎重に対応したい」と述べた。

このほかミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁はミネソタの経済円卓会議で、賃金の増加ペースの鈍さを踏まえると、米経済に過熱リスクがあるとは信じ難いと指摘。経済の過熱、インフレ高進、FRBが利上げを実施する必要性を示している可能性がある賃金の上昇を待っていると述べた。

そのうえで「労働者を確保するのがそこまで大変な状況だとは思わない」と指摘。特定の技能を必要とするなどの要因はあっても、企業が本当に人材を求めていれば賃金を引き上げるとし、「まだ賃金の伸びは見られない」とした。

FRBは次回連邦公開市場委員会(FOMC)を25─26日に開く。