結論ありきの紙面づくりが
「歪められた報道」の温床に

 しかし、朝日新聞と毎日新聞では、加戸氏など、まるで存在しなかったかのような紙面になっているのだ。

 なぜこのような「歪められた報道」が生まれるのかというと、「結論ありき」で紙面をつくっているから、だというのは明らかだ。

 両紙とも、閉会中審査をやる前から「正義の人・前川さん」の主張が正しくて、「安倍お友達軍団」が嘘をついているというストーリーが出来上がっている。だから、それにそぐわないような話は、いくら喉を枯らして訴えても「ボツ」となる。

 そう聞くと、「閉会中審査は、前川さんが主張している圧力があったのかどうかが争点で、そんな前知事の発言なんて大した問題じゃないから報じなかっただけだ」とか反論する人もいるが、そんなことはない。

 今回の問題が持ち上がってから、獣医学部の誘致に関わった中心的人物として加戸氏の元にはさまざまなメディアが訪れ、読売新聞や産経新聞が記事化、日本テレビなどもインタビューを放送している。

 しかし、朝日新聞では6月21日の「愛媛版」は加戸氏にインタビューしているものの、全国版では、前川氏の発言に触れた記事の多さと比べて、加戸氏の発言はごくわずかしか報じていない。毎日新聞も同様に、ほとんど触れていない。つまり、一部メディアにとって加戸証言というものは、この「疑惑」が持ち上がってから今日に至るまで徹頭徹尾、「報じる価値がない」という位置付けなのだ。

 朝日新聞などは嬉しそうに《加計問題の説明「納得できない」66%》(2017年6月19日)と触れ回っていたが、なんのことはない、「国民が納得できるような話」を報道していなかったとも言えるのだ。

 これだから「マスゴミ」は信用できないんだ、と怒りに震える人も多いかもしれない。ただ、かばうわけではないが、「朝日」や「毎日」から、このような「歪められた報道」がなくならないのは、致し方ない部分がある。