7月10日、ハンガリー生まれのユダヤ人である米著名投資家ジョージ・ソロス氏は、自身の資産の大部分を民主主義擁護団体や人権団体に提供しており、ハンガリーの右派政権から、幾度となく標的にされている。写真はソロス氏を批判する同国政府のポスター。首都ブダペストで6日撮影(2017年 ロイター/Krisztina Than)

[エルサレム 10日 ロイター] - ハンガリー生まれのユダヤ人である米著名投資家ジョージ・ソロス氏は、自身の資産の大部分を民主主義擁護団体や人権団体に提供しており、ハンガリーの右派政権から、幾度となく標的にされている。

 ハンガリーはとりわけソロス氏が移民の受け入れ拡大を支持していることを批判しており、最近の事例では、国家の敵としてソロス氏をやり玉に挙げるキャンペーンを、オルバン首相自ら後押ししている。

「最後に笑うのはソロス氏であってはならない」──。同キャンペーンの掲示板には、86歳のソロス氏の顔写真の横にこのような文言が書かれており、ユダヤ系団体などは反ユダヤ主義を扇動すると訴えている。

 自身に対する個人攻撃について言及することはめったにないソロス氏は、この掲示板についてコメントしていない。だが、ハンガリーのユダヤ系団体や、同氏が一部資金提供している国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチは、このキャンペーンについて「第2次世界大戦時のナチスのポスターを思い起こさせる」と批判する。

 多くのポスターは、「臭いユダヤ人」などと反ユダヤ的な落書きで汚されている。