たとえば、今50歳で現在の老後向けの蓄えが1000万円あり、これから毎月5万円を定年退職の65歳まで15年間積み立てる計画のオヤジがいるとします。このオヤジは将来、退職金の中から1000万円を退職後の生活に充当する予定です。この場合には、資産を年率6%程度のリターンで運用できれば、目標額である3680万円(=4680万円-1000万円)が達成できることになります。弊社の期待リターン予測モデルでは、長期的には株式のリターンは9%程度と推計されているので、ざっくり言って3分の2くらい株式に配分してリターンを追求することになります。高いリターンが必要なのですから、中長期で高いリターンが期待できる新興国株式や中小型株式、割安型株式の投資信託が必要かもしれないとイメージできると思います。これが金融機関を決めるより前に最初に考えなければならないイメージになります。家で言えば、和風にするか洋風にするかということです。

 家の場合、建築士と一緒に自分で一から建築するのか、ハウスメーカーにある程度お任せするのかも最初にイメージするだろうとお話ししました。これは資産形成においては、各資産の投資信託を自分で組み合わせるのか、パッケージされたバランス型の投資信託を活用するのか、という判断になります。バランス型を活用する場合であっても、忙しいのでなるべくならばフルで任せたいとの希望があるならば、年齢にあわせて自動的に資産配分を変えていくターゲット・イヤー・ファンドがラインナップに入っている必要があります。このように、まずはどのような投資対象で運用する必要があるのか、それをどのように運用したいのかを考えるのが最初のステップとなるのです。