[北京 12日 ロイター] - 6月の中国の新規人民元建て融資は1兆5400億元(2269億ドル)と、5月の1兆1100億元から増加し、アナリスト予想の1兆2000億元を上回った。

不動産投資抑制策にもかかわらず、住宅ローンが高水準にとどまった。

予想以上の新規融資増加について、華寶信託のエコノミストは、当局が銀行のデレバレッジを促すための規制を強化する中でも実体経済への支援を継続していることが読み取れると指摘。

「影の銀行(シャドーバンキング)セクターは縮小しているが、実体経済に対する融資は堅調なまま」と述べた。

また、一部のアナリストは新規融資の増加について、四半期末に伴う企業の動きを受けた一時的なもので、景気減速による信用の伸びの鈍化を覆い隠している可能性があるとの見方を示した。

人民銀行の統計に基づくロイターの試算によると、住宅ローンが大半を占める家計向け融資は7384億元で、5月の6106億元から増加。新規融資全体に占める割合は48%で、5月の55%から低下した。

マネーサプライM2伸び率は前年比9.4%となり、予想の9.5%をやや下回った。5月は9.6%だった。

6月の社会融資総量は1兆7800億元で、5月の1兆0600億元から増加。

6月末時点の人民元建て融資残高は前年比12.9%増加し、予想(12.7%増)を上回る伸びとなった。5月も12.9%増加していた。

キャピタル・エコノミクスの中国担当エコノミスト、ジュリアン・エバンズプリチャード氏は「人民銀行による金利引き上げは一服したとみられるが、既に実施されている金融の引き締めは引き続き信用の伸びを圧迫するだろう」と指摘した。

*内容を追加しました。