この話を聞いたクラス全員が、グローバルリーダーはビジネスだけでなく、世界平和のことも考えなくてはいけないと語った彼女の言葉に、深く感銘を受けたのだ。

 もちろん、国民が声を上げるために選挙に行き、デモ行進に参加したり、メディアに意見を送ったりすることも必要だが、心に国境を持たず、外国人と友達として繋がっていくことでも、世界平和への後押しになるのではないか。私たち個人が最も簡単にできる平和活動は「1人でも多く海外の友達をつくること」。現実社会では小さな試みかもしれないが、平和の世界を本当に願うのであれば、何もしないよりプラスとなるはずだ。

(2)グローバル化に向けて日本の立ち位置を常に意識せよ

 グローバル化に向けて日本はどうあるべきか。マハティール氏から次のようなアドバイスを受けた。

「様々なテクノロジーにより、世界がどんどん近くなってきている。自分が世界と関係を持ちたくないと思っても、否応なく世界はどんどん入り込んでくる。だからこそ、自分からより積極的にグローバルの流れに入り込み、このマーケットを上手く活用すべきだ」

居心地のいい日本から若者が
離れないのは大きな機会損失

 「マーケットが拡大し変化する中、何もしないでいると失敗してしまうのに、日本の若者が世界に出てこないのはもったいない。私は日本がとても居心地がいい国だと知っている。安心できる場所を求めがちだが、ぬるま湯にいれば世界は狭くなる。好む、好まないにかかわらず、国外からの影響にさらされる時代には、うまく知恵を使って対処しないと負け組になる。共通語である英語を覚えて海外に出るべきだ」

 とはいえ「英語が話せない」と心配に思う読者もいるかもしれない。しかし心配ご無用、世界では流暢な英語は不要なのだ。また、実は日本人の英文法力はレベルが高い。少しの勇気とコツさえつかめば、必ず世界中の人々とコミュニケーションが取れるはずだ。恐れることなく、世界に飛び込んでほしい。

(3)日本に移民は必要である

 筆者はマハティール元首相に2つの質問をした。「日本に移民は必要か、否か?」。これが最初の質問である。マハティール元首相が以前、日本はもっと移民を呼び込み発展する必要があると警告していたためだ。最近、アメリカやイギリスで起きている移民バッシングに鑑みても、日本が移民を促進すべきかどうかを氏がどう考えているか、気になった。次に紹介するのが氏の回答だ。