筆者が考えるオンリーワンへの第一歩は、「自分の意見を持つこと」だ。グローバルで上手く戦える人は共通して、全ての会話に「Because」(なぜならば)をつけ、「私はこう考える」と自分なりの意見や理論を伝えている。

 日本語でも同様に、自分の意見をアウトプットする練習をして、他人とは違う切り口で語れるようにならなくてはならない。教育の弊害かもしれないが、日本人は定型化した表現や、表面的な意見を述べることが多く、自分の意見を言うことは苦手だ。

 だからこそ、自分の意見や考えを出せる人は、あまたいるビジネスパーソンの中でオンリーワンの輝きを見せる。オンリーワンが増えることで、様々な問題解決やイノベーションを生み出すことも可能となるはずだ。

(5)「誠」の信念を持って行動する

凛とした姿で講演するマハティール元首相

 日本の武士道においては、「誠」の信念は天地をも動かす力があると信じられてきた。心の奥深くまで思いつめた決意、正しく強い思い、人の無限の力を信じる気持ち、このような「誠」の力は祈らずとも神に通じ、奇跡を起こす力をもたらすと信じられたのだ。つまり、どんなことも誠の力で打ち込んで進めば、やり遂げれないことはないと。

 マハティール元首相からは、どこか武士のようなオーラを感じた。御年91歳にして1時間ものあいだ、凛とした姿で講演する姿、心の平静と揺るぎない信念、強きをくじき弱気を助ける心――。そんなオーラに、筆者は日本の武士道に通じる「誠」を見たのである。

ルックイースト政策の根底には
「武士道」と「誠の心」があった

 武士道精神を持つマハティール元首相であったからこそ、日本人の精神に共感し、「ルックイースト政策」を推し進めたのだと筆者は考える。リーダーとは、誠の信念と大局観を持ち、揺るがず、社会のために邁進していく人である。

 現在の日本を見ると、北朝鮮問題だけでなく、国内外で数々の問題が顕在化し始めている。世界に占める日本経済の地位は低下し、さらには高齢化が進んでいる。人口そのものが減少プロセスに突入したことは、歪めない事実である。

 ここ最近の注目は、東京都議会選挙後の安倍政権、そして都民ファースト代表を辞任した小池都知事の今後の活躍だろう。