今後もシーズンごとに同様のイベントを行うほか、スタイリストによる社内セミナーなども開催する予定だ。

スーツにノーネクタイの方が楽?
社員の受け止め方もさまざま

 そもそも伊藤忠は1995年以降、毎週金曜日にカジュアルウェアを推奨する「カジュアルフライデー」を行ってきたが、スーツにノーネクタイが中心。その後、世間でのクールビズの普及により、伊藤忠らしさは薄れた。

 今回、岡藤正広社長自らが旗振り役となって脱スーツに乗り出した理由は大きく三つある。

 一つ目は働き方改革のさらなる強化だ。

 ファッションが多様化することで「社内の雰囲気が変わり、会議などで新しい発想が生まれることを期待している」(伊藤忠商事)という。また、社員個々人が服装を通して、新しい金曜日の働き方を考えるきっかけにしてほしいという狙いもある。

 二つ目はアパレル需要の喚起だ。

 伊藤忠商事はもともと商社の中でアパレルが圧倒的に強く、ジーンズメーカーのエドウイン社に持つほか、国内外の数多くの有名ブランドのビジネスも展開している。

「当社の取り組みが呼び水となり、多くの企業に浸透していくことで、厳しいアパレル市場の消費活性化のきっかけになってほしいと思っている」(伊藤忠商事)