[ワシントン 19日 ロイター] - 米商務省が19日発表した6月の住宅着工件数(季節調整済み)は年率換算で前月比8.3%増の121万5000戸と、市場予想の116万戸を上回り、2月以来の高水準をつけた。4カ月ぶりの増加だった。

ただ材木価格が上がっていることに加え、労働力や用地が不足しており、建設の動きは抑制されている。

5月の数字は当初発表の109万2000戸から112万2000戸へ上方改定された。

6月の前年同月比は2.1%増だった。

ナロフ・エコノミック・アドバイザーズのチーフエコノミスト、ジョール・ナロフ氏は「人手不足が業者の建設能力を制限しているほか、投入コストの上昇も問題だ」とし、住宅市場が今後、成長率の押し上げに大きく寄与できるとは考えていないと話す。

住宅着工件数は歴史的な平均である150万件を下回っている。アナリストはこの水準に達すれば、市場の深刻な在庫不足は解消されると指摘している。

前月比の内訳はシェアが最も大きい一戸建て住宅が、6.3%増の84万9000戸と、2月以来の高水準だった。地域別では、北東部が9.3%増。住宅建設市場の半分以上を占める南部は7.2%増加した。西部は10.6%増加し、2016年10月以来の高水準をつけた。一方、中西部は3.6%減だった。

変動が大きい集合住宅は前月比13.3%増の36万6000戸だった。6カ月ぶりにプラスに転じた。市場に出回る集合住宅が増える中で建設活動の勢いは鈍化している。

着工件数の先行指標となる建設許可の件数は7.4%増の125万4000戸と、3月以来の高水準だった。一戸建て住宅は4.1%増。4カ月ぶりにプラスとなった。集合住宅は13.9%増加し、5カ月ぶりの高水準をつけた。

建設完成件数は5.2%増加し、16年11月以来の高水準となった。集合住宅(5世帯以上)の完成件数は17.9%急増し、7カ月ぶりの高水準をつけた。

6月に着工件数は持ち直したものの、昨年第4・四半期と今年第1・四半期の力強い勢いはなくなってきている。エコノミストらは供給上の抑制要因があると指摘する。

全米住宅建設業者協会(NAHB)が18日に発表した7月のNAHB/ウエルズ・ファーゴ住宅建設業者指数は8カ月ぶりの低水準となった。建設業者は材木価格が高いことや労働力・用地の不足を指摘する。米国が4月に、カナダが木材の輸出に補助金を支給しているとして相殺関税を課したことで材木価格が上がっている。

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