[20日 ロイター] - 米マイクロソフト<MSFT.O>が発表した第4・四半期(6月30日まで)決算はクラウド・コンピューティング事業が好調だったことで、売上高と利益が市場予想を上回った。

決算発表を受けマイクロソフト株は時間外取引で1.5%上昇。この日の通常取引では74.30ドルと過去最高値を付けていた。

純利益は65億1000万ドル(1株当たり0.83ドル)と、前年同期の31億2000万ドル(同0.39ドル)の倍以上の水準に増加。一時項目を除く1株利益は0.98ドルとなった。

調整後の売上高は9.1%増の247億ドル。

トムソン・ロイター・エスティメーツがまとめたアナリスト予想平均は、調整後の1株利益が0.71ドル、売上高が242億7000万ドルだった。

クラウドプラットホーム「アジュール」を含むクラウド部門の売上高は約11%増の74億3000万ドルと、アナリスト予想の73億2000万ドルを上回った。

マイクロソフトの「アジュール」はネット通販大手アマゾン・ドット・コム<AMZN.O>のアマゾン・ウェブ・サービス(AWS)のほか、アルファベット<GOOGL.O>傘下のグーグル、IBM<IBM.N>、オラクル<ORCL.N>などが提供するサービスと競合する。

マイクロソフトの長期的前受益金は前年比で61%超増加しており、その顕著な増加はアジュール事業の拡大を目立たせている。フォート・ピット・キャピタル・グループのバイスプレジデント兼シニア株式アナリストのキム・フォレスト氏は、この指標はサービスや製品に対する長期的なコミットメントを示唆していると指摘。「この素晴らしさは、同四半期だけのものではない」とし、「アマゾンは注意を払っていくだろう」と述べた。

マイクロソフトはサティア・ナデラ最高経営責任者(CEO)の「モバイル第一、クラウド第一」という方針の下、鈍化しているPC市場を補完すべく、急速に市場が拡大しているクラウド関連事業に注力しており、「アジュール」の売上高は3─6月期にほぼ倍増した。

同社のIR担当責任者ステファニー・ロドリゲス氏は「3つすべてのセグメントにわたり、クラウドコンピューティングは将来をリードしている」と述べた。

レイモンド・ジェームズ&アソシエーツのアナリストであるマイケル・タリッツ氏は、アジュールはアマゾンの類似製品ほど大きくないものの、急速に拡大していると分析。「アマゾンのプラットホームに即座には引き付けられないかもしれない既存の法人顧客にも上手くアピールしている」との見方を示した。

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