[サンフランシスコ/ワシントン 20日 ロイター] - 米電気自動車大手テスラ<TSLA.O>のイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は20日、ニューヨーク・ワシントン間を29分で結ぶ超高速地下交通システム「ハイパーループ」の建設について、「政府から口頭で承認が得られた」とツイッターに投稿した。どの主体から承認を得たかの詳細は明らかにしていない。

ワシントンとニューヨークの当局者らは、いかなるプロジェクトも承認しておらず、マスク氏は連邦規則に基づき多数の環境・建設許可を得る必要があるとの見解を示した。

誰から承認を得たかとの質問に対し、ループ建設のためにマスク氏が立ち上げた企業ボアリング・カンパニーは声明で「着工に必要な正式承認を年内に得られる」見通しだと回答した。

ニューヨーク市のデブラシオ市長の報道官はマスク氏の投稿に「ニューヨーク市庁舎にとって初耳だ」と返信し、マスク氏のコメントが時期尚早であることを匂わせた。

マスク氏はその後の投稿で、正式承認を得るには「多くの仕事」が残っていると認めながらも、早期承認に楽観的な見方を示した。

ハイパーループは巨大な真空管の中を、乗客や貨物を積んだ容器を走らせるシステムで、速度の障害となる空気圧と車輪と鉄道の摩擦を避けられる。

ニューヨーク・ワシントン間の距離は約220マイル(355キロメートル)で、現在はアムトラックが運行する特急列車アセラで約3時間かかる。マスク氏の計画が承認されれば、世界最長のトンネル誕生の可能性が出てくる。

マスク氏はまた、ロサンゼルス・サンフランシスコ間やテキサス州でもループを建設するかもしれないと投稿している。