7月19日、過去10年間の超低金利局面で高まり続けてきた長期債に対する投資家の需要は、主要中央銀行の政策が引き締め方向に転じ始めた今もなお、ほとんど衰える気配を見せていない。写真は、米ドル、ユーロ、英ポンドの紙幣。サラエボで4月撮影(2017年 ロイター/Dado Ruvic/Illustration)

[ロンドン 19日 ロイター] - 過去10年間の超低金利局面で高まり続けてきた長期債に対する投資家の需要は、主要中央銀行の政策が引き締め方向に転じ始めた今もなお、ほとんど衰える気配を見せていない。

 ポルトガルが先週発行した3億1500万ユーロの28年債の利回りは、既発債を大幅に下回り、引き合いの強さをうかがわせた。アルゼンチンは6月に27億5000万ドルの100年債を起債。英国が5月に発行した40年債は過去最高の需要を記録し、米国は史上初めて期間30年を超える国債発行を検討している状況だ。

 こうした長期債への強気の見方は、直観にそぐわないように思われる。米連邦準備理事会(FRB)や欧州中央銀行(ECB)などは大規模な長期債買い入れの縮小に乗り出そうとしている。FRBは既に利上げを開始しており、長期債購入が基本となるいわゆる「デュレーション・トレード」は金利上昇で大きな打撃を受ける。

 一部の投資家によると、それでも長期債に常と変らぬ需要があるのは、米国もユーロ圏も物価上昇率が中銀の目標を下回り続けているからだ。期間の長い債券ほど、インフレが価格に及ぼす悪影響が大きい。