7月12日、ロンドンが提供する金融サービスに関して規定もないまま、英国の欧州連合離脱(ブレグジット)が実施されれば、ロンドンの銀行や、ファンド、保険会社は、そのサービスの多くを欧州企業へ提供できなくなり、ロンドンだけでなく、欧州にも打撃を与える。ロンドンで3月撮影(2017年 ロイター/Peter Nicholls)

[ロンドン/ベルガモ(イタリア) 12日 ロイター] - 多くの多国籍企業と同様、イタリアのエンジニアリング企業ブレンボにとっても、金融業務の拠点はロンドンだ。アルプスの近くに本拠を置くブレンボは、F1レーシングカーやオートバイで使われるブレーキを製造し、70ヵ国で販売している。

 毎年、同社の銀行口座に出入りする金額は数億ユーロにも達する。こうした資金の流れの中心となっているのがロンドンである。

 だが、英国が欧州連合(EU)離脱の準備を進めるなかで、同社は、銀行関連業務の拠点をフランクフルトに移す必要が生じるかもしれない。ロンドンが提供する金融サービスに関して規定もないままにブレグジットが実施されれば、ロンドンの銀行や、ファンド、保険会社は、そのサービスの多くを欧州企業へ提供できなくなるだろう。

 こうした混乱は、ロンドンだけでなく、欧州にも打撃を与えると銀行や企業関係者は警鐘を鳴らす。こうした変化により、欧州企業向けの銀行コストが上昇せざるを得ない、と金融機関は指摘。ただし、そのコスト増を負担するのが、銀行側か顧客側かは、まだはっきりしない。

「最終的には、ブレンボにとっての問題ではなく、われわれの銀行が悩むことになるだろう」とブレンボのマッテオ・ティラボスキ執行副社長はロイターに語った。「われわれは現在と同じサービスを、同じコストで受けられるものと期待している」

 ブレンボのメインバンク、シティグループからはコメントを得られなかった。