深セン証券取引所で2011年2月撮影(2017年 ロイター)

[上海/香港 21日 ロイター] - 運転手の仕事を引退したYao Huiliangさんは以前、株式市場で小型株を素早く売買して利益を稼ぐいわゆるカジノスタイルの取引に熱中していたが、最近にはそのやり方で損が出ることを踏まえ、大手銀行などの優良株投資に切り替えつつある。「優良株はそんなに変動しないので手軽に稼げないが、安全だ」と話す。

 この姿勢はまさに、中国政府が目指す方向に合致している。つまり中国資産の一部にあるバブルをつぶし、資本市場の国際的な信頼を築くという道だ。

 そしてはじけたバブルの1つと多くの市場関係者にみなされているのは、新興企業の上場比率が高い深センの創業版(チャイネクスト)だろう。同市場の指数は、習近平国家主席が金融リスクへの対応強化を宣言したことを受け、2015年1月以来の安値に沈んだ。

 対照的に上海と深センの優良企業300銘柄で構成するCSI300指数は1年半ぶりの高値で推移している。

 習氏の発言に続いて堅調な経済指標の発表が続いたため、当局はバブル退治に動ける余裕が生まれたとの見方が広がった。

 大口投資家は、小型株から優良株に資金が移動していることについて、中国資本市場が成熟化してきた表れだと歓迎している。