スイカとパスモの「オートチャージ」も
「貧乏予備軍」まっしぐら

 4つ目は、クレジット機能付きのスイカやパスモなど交通系電子マネーの使い方。ご存じの通り、交通系電子マネーは交通費以外に買い物の支払いに使える。コンビニや駅ナカのお店でちょっとした買い物に「ピッ」と支払う人も多いだろう。とても便利なので、私もお弁当を買う際よく利用する。

 利用できるお店が増えた分、気をつけないとムダ遣いしてしまう。なので、私は「オートチャージ機能」は利用しないことにしている。

 電子マネーの残高が指定した金額以下になると、クレジットカードから自動的にチャージされる「オートチャージ」は、便利な上、クレジットカードのポイントもゲットできるので利用者は多い。

 この機能を使いつつも、自分が決めた予算内で毎月収まっているなら「お金持ち予備軍」。しかし、よほど自己管理が徹底できる人でないと、実現は難しい。

 オートチャージで毎月いくら使っているのか、すぐに頭に浮かばないなら、あなたは「貧乏予備軍」だ。使いすぎても、クレジットカードで自動的に残高チャージされるので、残高はゼロにならない。しかも支払いは翌月以降に先送りされる。オートチャージは便利だけど、「お金を使う感覚」が麻痺する怖い機能なのである。

「お金持ち予備軍」を目指すならオートチャージ機能を使わずに、1ヵ月の予算を決めて、駅などで現金チャージすること。チャージをするときにお財布から現金が減るので、使いすぎを防ぐ効果は絶大だ。

 私が定義する「お金持ち予備軍」は、収入の中から一定の貯蓄ができて、残りで暮らしている人のこと。相談に来る人でクレジットカードを上手に活用している人は、支出状況を振り返る際、「請求明細」から数字を拾っている。カード払いの中には、食費もあれば、ガソリン代もあるし、趣味にかかる出費もある。明細を見ながら、食費や車維持費、趣味・小遣い費に振り分けていく。そして、項目ごと、支出全体で使いすぎていないか現状把握する。会社の会計と同じように考えるといいのだ。

 難しくない作業なので、ぜひ実践を。クレジットカードをたくさん保有して、支払い日前日に資金繰りで振り回されるのは絶対に避けよう。

((株)生活設計塾クルー取締役 ファイナンシャルプランナー 深田晶恵)