7月19日、先月サウジアラビアの王室で起きた「宮廷革命」によって、王位継承第1位の皇太子だったムハンマド・ビン・ナエフ氏(写真中央)は、国王の息子に皇太子の座を譲り渡した。その秘められた内幕とは。写真はメッカで2016年撮影(2017年 ロイター/Ahmed Jadallah)

[19日 ロイター] - 過去20年にわたって、サウジアラビアの安全保障・治安部門トップの座にあり、王位継承第1位の皇太子だったムハンマド・ビン・ナエフ氏が先月20日、メッカにある王宮4階に呼ばれ、サルマン国王に謁見した。

「MbN」という通称で呼ばれるナエフ氏に近い関係筋によれば、このとき81歳の国王は、おいのナエフ氏に対し、自分のお気に入りの息子、ムハンマド・ビン・サルマン氏に役職を譲るよう命じたという。

 鎮痛剤の乱用によって判断力が落ちている、というのが解任の理由だった。

「国王がナエフ氏との謁見場所に来て、室内には彼ら2人だけが残った。国王はナエフ氏に『退任を希望する。薬物中毒が判断力に危険な影響を及ぼしており、その治療を勧められても聞き入れなかった』と告げた」とこの関係筋は語る。

 事実上の「宮廷革命」を引き起こした異例の謁見に関する詳細が新たに伝えられたことで、世界最大の石油輸出国のリーダーシップを再構築しつつある事件の真相が明らかになってきた。

 ロイターはナエフ氏の薬物中毒について独自に確認はできなかった。

 サウジアラビア高官は、こうした説明は「ナンセンスであると同時に、(まったく)根拠がなく真実ではない」と述べている。