[ワシントン 26日 ロイター] - 米商務省が26日発表した6月の新築一戸建て住宅の販売戸数(季節調整済み)は、年率換算で前月比0.8%増の61万戸と、2カ月連続で増加した。西部の販売戸数が10年近くぶりの高水準に達したことが押し上げた。

ただ、深刻な供給不足が住宅市場の力強い回復の障壁となり続けている。市場予想は1.4%増の61万5000戸だった。

5月の数字は当初発表の61万戸から60万5000戸へ下方改定された。

新築一戸建ては住宅市場全体の約10%を占める。

6月の前年同月比は9.1%増だった。

新築一戸建て住宅の在庫は前月比1.1%増の27万2000戸と、2009年6月以来の高水準をつけた。だが、住宅バブルのピークと比べてなお半分以下だ。

6月の販売ペースから計算した在庫消化に必要な期間は5.4カ月。5月は5.3カ月だった。需給が均衡する健全な水準は6カ月とされている。

地域別では西部が12.5%増の18万戸と、07年7月以来の高水準となった。中西部は10.0%増。北東部は横ばいで、南部は6.1%減だった。

ただ四半期ベースで見ると、第2・四半期は前期比で減少。物件不足から価格が上昇し、初めての住宅購入者が購入を見合わせる事態となっている。

ナロフ・エコノミック・アドバイザーズの首席エコノミストのジョエル・ナロフ氏は、「経済が加速するためには住宅市場が堅調である必要がある」と指摘。ただ「住宅市場は2017年の大部分は方向感のない動きを示すと見られ、近い将来にこうしたパターンが変化するかは分からない」と述べた。

労働市場は底堅く、最大雇用に近い状態にあることから住宅の需要はあるものの、販売戸数は05年の住宅バブルのピークと比べて半分以下にとどまっている。材木価格が上がっていることに加え、労働力や用地が不足しており、建設業者は需要に追いついていない。6月の住宅着工件数は約122万戸で、歴史的な平均の150万戸を下回っている。不動産業者は150万戸が供給不足を解消する水準だとしている。

7月の住宅建設業者指数は8カ月ぶりの低水準にあり、住宅供給が改善する見込みは薄い。24日に発表された6月の中古住宅販売件数は1.8%減り、年内は弱含み続けるとみられている。

*内容を追加して再送します。

(※原文記事など関連情報は画面右側にある「関連コンテンツ」メニューからご覧ください)