7月20日、ある中国の通信事業者は、仮想プライベートネットワーク(VPN)など、中国と海外サーバー間の通信アクセスを制限・遮断する当局の「グレート・ファイアウォール」をかいくぐるための「抜け穴」閉鎖に着手したことを明らかにした。写真は12日撮影(2017年 ロイター/Thomas White)

[北京 20日 ロイター] - ある中国の通信事業者は、仮想プライベートネットワーク(VPN)など、中国と海外サーバー間の通信アクセスを制限・遮断する当局の「グレート・ファイアウォール」をかいくぐるための「抜け穴」閉鎖に着手したことを明らかにした。

 国内20都市でサービスを展開しているGuangzhou Huoyun Information Technologyの広報担当者は、18日正午からサービスの遮断を開始するよう当局からの指示を受けたとロイターに語った。

 通信事業者の協力を求めることで、サイバースペースにおける当局の統制は拡大する。中国当局は、サイバースペースにおいても現実世界の国境管理と同じように展開すべきであり、主権国家として同じ法令に従うべきであると考えている。

 国境管理と同様に、海外サイトへの中国からのアクセスは当局の「グレート・ファイアウォール」によって遮断されているが、通信事業者であれば、より細かく、家庭やスマートフォン(スマホ)レベルでネット接続のフィルタリングや検閲が可能となる。

「通信事業者は、『グレート・ファイアウォール』では不可能な手法を自在に駆使できる」と中国で人気のVPNサービス「VyprVPN」を展開するゴールデン・フロッグのフィリップ・モルター最高技術責任者は語る。「各社のルータが処理するトラフィックははるかに少ないため、よりリソース集約的な手法で積極的な遮断ができるようになる」