学区制撤廃で東大への合格者数を増やして注目されている東京の公立上位校は、このランキングでは旗色が悪い。東京の進学指導重点校では八王子東が136位にやっと顔を出し、次が国立の140位、公立では東大合格者数トップの日比谷は意外にも186位。ここでも、首都圏の国公立大の層の薄さが影響している。

 首都圏の公立校では、県立浦和(埼玉県)が35位。前年より順位は落としたが、東大・京大48人に加えて、東北大にも32人の合格者を出している。東北新幹線で大宮から仙台までは1時間強。心理的距離の近さもあって、東北大にも強いのが同校の特徴だ。

 大阪の公立校は、2強の北野が16位、天王寺が40位。前年より順位を下げたが、東京の公立校に比べれば健闘している。

 お隣の京都の公立は、府立より市立が目立っている。公立高校改革のモデルケースとして全国に知られる19位の堀川は、専門学科として探究学科群を設置してから進学実績を伸ばした。学区制が残る京都だが、専門学科は府内全域から生徒を集められる。スーパーサイエンスハイスクール、スーパーグローバルハイスクールに指定されるなど、先進的な教育を行っており、中学受験で洛南、洛星に受からなかった成績上位者が、高校で堀川に入ってリベンジを期すという流れが定着している。その堀川と同じように、専門学科のエンタープライジング科を創設して以降、府内全域から学力の高い生徒が集まるようになったのが市立中高一貫校の西京(53位)。京大の34人を筆頭に、神戸大に26人、大阪大に21人と関西の難関国立大にまんべんなく合格者を出している。

 その他、上位にランクインしている公立校を見てみると、札幌市内からは札幌南(6位)の他、札幌北(27位)、札幌西(41位)の3校がトップ50に入った。この3校は北海道大合格者のトップ3でもある。

 富山県の公立御三家である富山(23位)、富山中部(33位)、高岡(36位)は揃って昨年より順位を上げた。特に高岡は国公立大合格者を190人から214人に増やし、前年の132位から急伸した。

 福岡県御三家の筑紫丘(34位)、修猷館(42位)、福岡(50位)も昨年より合格実績を伸ばして、トップ50に揃い踏み。3校とも九大合格実績では不動の地位を築く。

女子校は私立志向が強く
国公立合格力は伸びず

 女子校は私立大志向が強いため、このランキングでは今年も上位に食い込めなかった。200位以内に入ったのは、65位の桜蔭(東京)と77位のノートルダム清心(広島県)の2校のみで、昨年から3校減った。女子校では一段と私立人気が高まっている様子が見て取れる。

 最後に、「超難関大学合格力」のベスト10を眺めてみる。以下のようになる。

1位・筑波大学附属駒場(東京)
2位・灘(兵庫)
3位・甲陽学院(兵庫)
4位・札幌南(北海道)
5位・東大寺学園(奈良)

6位・開成(東京)
7位・聖光学院(神奈川)
8位・旭丘(愛知)
9位・栄光学園(神奈川)
10位・久留米大学附設(福岡)

 さすがに、お馴染みの有名進学校が目白押しである。


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