[31日 ロイター] - <為替> ドルがユーロに対して約2年半ぶりの安値に下落、円に対しては1カ月半ぶりの低水準となった。ホワイトハウスのスカラムチ広報部長の解任により米政治の先行き不透明感が強まったことや、月末のポートフォリオ調整を背景にドルが売られた。

スカラムチ氏が解任されたとの報道を受け、ユーロ/ドル<EUR=>は0.8%上昇。ユーロ圏の消費者物価指数(CPI)発表後も、欧州中央銀行(ECB)がタカ派姿勢を強めるとの観測は変わらず、ユーロを下支えした。

主要6通貨に対するドル指数<.DXY>は2016年5月上旬以来の低水準となる92.786。

<債券> 一連の米経済指標の発表を控えるなか、国債利回りが上昇した。市場では週内発表の四半期定例入札の詳細も注目されている。

この日発表の米経済指標では全米リアルター協会(NAR)の6月の中古住宅販売仮契約指数が4カ月ぶりに上昇した。

今週はマークイットの製造業購買担当者景気指数(PMI)のほか、7月の雇用統計などが公表される。このほか財務省が四半期定例入札(クオータリー・リファンディング)の詳細を発表する。連邦準備理事会(FRB)によるバランスシート縮小開始後、政府がどのようにしてFRBの買い入れ削減分を埋め合わせるのか手掛かりを得ようと注目が集まっている。

<株式> ダウ工業株30種平均<.DJI>が4営業日連続で終値の過去最高値を更新した。半面、S&P総合500種<.SPX>とナスダック総合指数<.IXIC>はハイテク株の下落が重しとなり、小幅続落した。

ダウ平均の上昇をけん引したのはボーイング<BA.N>。JPモルガンによる目標株価引き上げで買いを集め、0.49%高で取り引きを終えた。

一方、ハイテク株は全般に軟調で、S&P情報技術株指数<.SPLRCT>は0.53%下落。個別銘柄ではフェイスブック<FB.O>が1.86%、グーグルの親会社アルファベット<GOOGL.O>が1.34%それぞれ下げた。あすの取引終了後に四半期決算を発表するアップル<AAPL.O>は0.51%安で通常取引を終了した。

<金先物> 利益確定の売りなどに押され、3営業日ぶりに反落した。

前週末の清算値が約6週間ぶりの高値水準を付けた反動からこの日は利益確定の売りや持ち高調整の売りが出やすかった。ただ地政学的リスクがくすぶっているほか、外国為替市場でドルがユーロに対して下落し、金塊に割安感が生じたこともあり、下値は限定的だった。

<米原油先物> 原油先物相場は、供給過剰懸念が後退する中、対ユーロでのドル安を背景とした買いが入り、6営業日続伸した。米国産標準油種WTIの中心限月9月物の清算値は5月24日(51.36ドル)以来約2カ月ぶりに50ドル台を回復した。

石油輸出国機構(OPEC)は29日、加盟・非加盟国による専門家会合を8月7─8日に開くと発表し、原油市場の再均衡化に向けて協議する方針を明らかにした。これを受けて、OPEC加盟・非加盟国が新たな減産に前向きだとの観測が広がった。

ベネズエラで30日に行われた制憲議会議員選挙をめぐり、米国務省が選挙結果を認めないとする声明を発表、ベネズエラの石油業界を対象に制裁を検討しているとの報も相場の支援材料となった。