それを実感できるのがティンパンアレイのリサイクル店「RAGTAG」だろう。

 渋谷店は高い天井と白壁を基調とした明るい店舗で、モード系ブランドを中心とした品揃えとマッチしている。古着の匂いがしない。特殊なオゾン溶水クリーニングを全品に施しているからだ。「中にはリサイクルショップと知らず、値札を見てビックリする人もいる」という。おしゃれで入りやすい店舗は、確実に若い女性の心を捉えている。

コメ兵は、20~30代の女性をメーンターゲットとした郊外型の古着店「LINK SMILE」を展開中

「リユースデパート」を標榜するコメ兵も、きれいな店舗が特徴だ。デパートのような光沢ある床材とショーケースを配置し、ルイ・ヴィトンなどスーパーブランドの中古品を並べる。

 2010年から、廉価な衣料を取り扱う、20~30代の女性をターゲットとした古着店「LINK SMILE」の展開を開始。清潔感、暖かさのある店舗で、「新品のファストファッション店舗も競合店になるのでは」とみている。店のレベルは確実にアップしている。

 ネット上でも古着への抵抗感は薄らいでおり、「オークション取引を中心に売買が拡大している」(オークファン)という。

 従来中心だった個人間での取引は、状態の悪いものを売りつけられることを不安視する人が多くて盛り上がらなかったが、業者が台頭したことで急速に取引が拡大した。また、買い取りは、店舗に行かずに宅急便で送るだけという手軽さから、弾みがついている。

 ブランド買い取りサイト最大手の「ブランディア」は、古着を中心に年間約50万アイテムを買い取り、ヤフーオークションなどで販売している。女性顧客の比率は85%だ。常時、出品しているアイテム数は約7万アイテムもある。1年前は4万点前後だったので、急速に成長している。

「衣料がリユースされる比率はまだ1%程度と低い」(業界関係者)ことから、古着の供給はいくらでも増やせる。魅力的な店舗の増加や、古着に対する意識の変化もあり、古着を楽しむ文化はこれから花開くことになりそうだ。

(「週刊ダイヤモンド」編集部 野口達也)