緊張の日々の中で、史上最大の物流統合を指揮してやり抜いた大野 泰・ファミリーマート物流企画部長(左)と 中田順吉・ファミリーマート物流運行部長 Photo by Satoru Okada

 コンビニエンスストアのサークルKやサンクスの店舗の前に、ファミリーマートのロゴが描かれたトラックが停車し、商品を運び込む様子を目にしたことはないだろうか。

 2016年9月、ファミリーマートとユニーグループ・ホールディングス(ユニーGHD)の経営統合でユニー・ファミリーマートホールディングス(HD)が発足した。これにより、ユニーGHD傘下だったサークルKサンクス(CKS)の店舗は現在、ファミリーマート(FM)へと衣替えを進めている。18年8月末までに約5000店のCKS店舗がFMに切り替わる計画だ。

 店舗が切り替われば、店内に並ぶ商品の種類や、屋外の看板の変更は目につきやすい。ただ、コンビニチェーンにとって生命線となるのは、日々全ての店舗に、商品を効率的に過不足なく運び込む物流システムだ。

 別会社だったFMとCKSは当然、それぞれ別個の物流システムを築いてきた。商品を保管して配送拠点の役割を果たす「物流センター」は、FMで国内105カ所、CKSで同108カ所にあった。これらの早期統合によるコスト削減は、ユニー・ファミリーマートHDにとって最重要課題の一つだった。

施設の容量が足りず取引先の情報で打開

 FMは09年にエーエム・ピーエム・ジャパン(ampm)を買収したが、FMが吸収する店舗数は当時のFM全体の10分の1程度だったため、ampmからFM側の物流センターに商品流通を切り替えるだけで済んだ。しかし今回は規模が違う。17年2月時点のFMの国内店舗数1万2955店に対し、吸収するCKS店舗は約5000店に上るのだ。

 そこで、全国のFMとCKSの物流センターを計173カ所に統廃合し、トラックによる配送とともに物流を一元化することになった。設定された作業期間は、今年3~6月の4カ月間だった。