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 医療保障についても、保険料が負担になるようなら、基本は公的保険に任せ、先進医療保障やがんの治療費だけを、民間の保険でカバーする方向に切り替えるといいでしょう。

 最後の介護については、これもさまざまな選択肢がありますが、費用を抑えつつ生活の質も確保するなら、次の3つのパターンを「基本の選択肢」とするのがよいと思います。

 ◎パターン1:70歳代中盤以降、自立しているうちに「介護型のあるケアハウス」に住み替える

 ◎パターン2:要介護認定を受けたら、リーズナブルで質の高い「介護付き有料老人ホーム」を頑張って探し、転居する

 ◎パターン3: 要介護3になったら特養への申込みをする(自宅の近くにこだわらない)

 介護施設は、競争の激化によって低価格でも質のよいサービスを提供する施設も増えてきています。ただ、そうした施設は常に競争率が高く、広告もあまり出さないので、自分から情報を探しに行く姿勢を持つことが必要です。

 以上、主な対策だけを紹介してきましたが、大切なことは、必要以上に老後資金への不安に振り回されることなく、地に足をつけて、自分たちなりの老後の生活プランを立てることです。

 特に、さまざまな事情で現役生活のうちに老後資金をしっかり貯めることができなかった世帯は、お金の代わりに頭を使って情報を集め、賢い選択をしていくことがとても重要になります。

 決して自暴自棄にならず、自分たちなりのおだやかで、豊かな老後生活をプランニングしてください。

(ファイナンシャルプランナー 畠中雅子)