本人たちには悪気はないのでしょうが、時間を無駄にされることを受け入れる必要はありません。いきなりすべて拒否すると角が立ちそうであれば、三回に一回は角の立たない言い訳で逃げてみてはどうでしょう。

「この資料を午前中までに仕上げて部長に見せたいんですよ~。あ、よかったら手伝ってくれませんか?」
「面白そうな話なんですけど、今どうしても集中してやりたい仕事があるので、あとで私の方から××さんの席に行ってもいいですか?」

 相手に「無駄話をしている」という意識があれば、そのまま退散してくれることもあるでしょう。必要であれば、その後に一緒にランチタイムを過ごすなどのフォローをすれば、人間関係を悪くすることなく自分の時間を守ることができますね。

 ただ、ちょっとタチの悪いのは「結果的に時間を奪っていく」タイプの時間泥棒です。

 例えば、「これ、なる早で仕上げてくれる?」とか「ざっくりとまとまった時点で会議しよう」とか、具体的な時間軸がない状態で仕事をする人たちです。このような曖昧な時間設定によって、スケジュールが管理しにくくなり、結果的に不要な手戻りや優先度の入れ替えが発生する原因になります。

 このようなタイプの人たちには、とにかく「時間軸を決める」というアクションを求めるしかありません。

「なる早というのは今日中と思っておけばいいですか?」
「ざっくりというのは1時間以内でできるレベルで考えていいですよね?」

 こうやって時間軸を決めてしまえば、計画を立てやすくなります。

 さらに厄介なのは「なんでも会議したがる人たち」です。何度かこの連載でも紹介しましたが、日本の会議は「決めない会議」が多すぎるのが現状です。これはまさに時間泥棒の典型です。もしも部門長が自分の配下のメンバー全員をあつめて、ダラダラと情報共有をするだけの会議をしたとしたら、これはもはや「時間の大量略奪」と言ってもいいでしょう。

 過ぎてしまった時間は元に戻りません。また、ビジネスが前に進まないことに時間を使うのは、「働き方改革の敵」の中でも最悪の部類に入ります。

 本連載の5回目および6回目で紹介した「有効な会議のやり方」を参考にしていただいて、ぜひとも会議の改善に努めてほしいと思います。