図1には、このデータを大陸別にソートする形で示した。

 確かに、フランスの「道徳的に許されない」の割合は47%で5割を切っており、2番目に少ないドイツの60%を大きく引き離して、低率の世界1位である。ピュー・リサーチセンターの報告書は、「浮気で非難されたい政治家はいないが、フランスのリーダーであるオランド氏はほとんどの国の政治家より有利な立場にある。夫婦間の不祥事に世界一関心のないのがフランス人だからだ」と評したが、データがこれを十分に裏づけていたのである。

 世界各国の「許されない」の割合を見ると、フランスのほか、ドイツ、イタリア、スペインなど西欧で低く、トルコ、エジプト、インドネシアなどイスラム圏で高いのが目立っている(同割合の最も高い9ヵ国は全てイスラム国)。

 米国は、対象国39ヵ国の中で25位と、西欧と異なり浮気の許容度は低い。図には掲げていないが、米国の中でも共和党支持層は91%とほとんどイスラム圏並の厳しさを示している(民主党支持層は78%で英国・カナダ並み)。

 さて、問題の日本であるが、意外にも許容度が69%で世界9位と比較的寛容である。また、アジアの中では最も許容度が高くなっている。

「道徳的に許される」の方の割合では、チェコが17%と最も高いが、2番目に高いのはチリの13%、そして3位はフランス、ベネズエラ、そして日本の12%である。東アジアの儒教圏の中では、韓国が世界24位と最も許容度が低く、中国は15位と中間的な所に位置している。

©本川 裕 ダイヤモンド社 禁無断転載 拡大画像表示