不倫への許容度、日本は比較的ゆるいがフランスはもっとゆるい

「不倫」への許容度が
比較的ゆるい日本人

 日本では、最近、政治家やタレントの不倫が週刊誌やテレビで報道されて話題となり、場合によっては社会問題化することが多い。私的なことなのに、こんなに騒いでどうする、と感じている国民も多かろう。そこで今回は、世界的な視点で見て、日本人は不倫に対して特に厳しい国民なのか見てみよう。

 3年前の2014年、フランスのオランド大統領が女優との密会を週刊誌に報道された。事実婚のパートナーが入院する騒ぎになったほか、二人がオートバイに同乗する写真などもあったため、海外のマスコミはお茶の間向けの格好の話題として取り上げた。しかし、フランス国民の大統領支持には、それほどの影響がなかった(もともと低い支持率が、これによって下がったわけではなかった)。

 ちょうどこの時、米国の調査NPOのピュー・リサーチセンターが前年に行った不倫に関する国際意識調査の結果を公表し、「フランス人は最も不倫に寛容」という結果だったため、時宜にかなったデータとして、これまた国際的に注目された。