[東京 9日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、ドル安/円高の109.97/99円だった。早朝に伝わった一連の北朝鮮関連の報道を受け、リスク回避のセンチメントが広がり、クロス円での円ショートの巻き戻しが活発化。ドル/円は一時109円後半に下押しした。

午後のドル/円は、日経平均が下げ幅を縮めるのを眺めて、一時110.07円に持ち直す場面があった。「地政学リスクの東京市場での織り込みは、午前で一巡した印象」(国内金融機関)との声が聞かれた。

市場では、北朝鮮を巡る地政学リスクへの警戒ムードが欧米時間に引き継がれるかどうかに関心が寄せられている。

前日は、普段は相場反応が大きくない米求人労働移動調査の強い結果を受けて、ドル買いが強まった場面があった。市場では「北朝鮮関連で相場にネガティブな続報などがなく、米株が反転し欧州株が底堅いようなら、ドル/円はポジティブな経済指標に反応するかもしれない」(国内金融機関)との声が聞かれる。

きょうは米国で、住宅ローン・借換え申請指数や、労働生産性・単位労働コスト速報値、卸売在庫といった指標発表が予定されている。

午前のドル/円は、北朝鮮を巡る地政学リスクを警戒しながら、109円後半へとじりじり水準を切り下げた。

「短期筋は、これまでクロス円で、円ショートさえ持っていれば儲かるという環境に甘んじて、ドル/円以上に大規模な円ショートを持っていたが、けさはその一部が巻き戻された」(国内銀)という。

ユーロ/円<EURJPY=EBS>は一時128.71円まで下落し、朝方の高値129.71円から1円安。英ポンド/円<GBPJPY=>は一時142円半ばまで下落し、朝方の高値143円半ばから約1円安。豪ドル/円<AUDJPY=>は一時86円前半まで下落し、朝方の高値87円前半から1円超の下げ幅となった。

早朝の北朝鮮を巡る報道を受けて安全資産への買いが入った米国債市場では、米10年国債利回り<US10YT=RR>は一時2.24%半ばに低下。前日のニューヨーク市場終盤の取引で同利回りは2.27%前半だった。

        ドル/円<JPY=>  ユーロ/ドル<EUR=>  ユーロ/円<EURJPY=>

午後3時現在 109.97/99 1.1739/43 129.12/16

午前9時現在 110.09/11 1.1752/56 129.41/45

NY午後5時 110.30/32 1.1749/51 129.64/68

(為替マーケットチーム)