[ニューヨーク 9日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、米国・北朝鮮間の緊張が高まったことからスイスフランや円など比較的安全とされる通貨が上昇した。スイスフランは対ユーロで1日としては2015年1月以来の大幅な上昇を記録。

ドルはスイスフランに対して1.1%安と、約6週間ぶりの大幅下落となった。

終盤のドル/円<JPY=>は0.26%安の110.01円。ドル指数<.DXY>は0.12%安の93.53。

ジェフリーズの外為マネジングディレクターのブラッド・べクテル氏は「米国と北朝鮮の間で緊張が高まっていることが材料であるのは明らかだ」と述べた。

トランプ米大統領は、北朝鮮がこれ以上米国を脅かせば「炎と猛威」に直面することになると警告。一方、北朝鮮国営の朝鮮中央通信社(KCNA)は、同国が中長距離弾道ミサイル「火星12」を米領グアム周辺に向けて発射する作戦を「慎重に検討」していると報じた。

BMOキャピタル・マーケッツの外為戦略部門グローバルヘッド、グレッグ・アンダーソン氏はこの日の相場について「典型的なリスクオフの流れだ」と指摘した。

米国債利回りの低下も円が対ドルで上昇する一因になった。比較的安全な資産とされる米国債には逃避的な買いが入り、10年債利回りは6週間ぶりの水準に下がった。

アジア通貨は全般に軟調で、韓国ウォン<KRW=>は約8週間ぶりの大幅下落。カナダドルも原油高や堅調な住宅統計などの強気材料があったにもかかわらず、対米ドルで下落した。

ポンドは小動き。主要統計の発表を来週に控えて様子見ムードが強かった。