ゴールデンイエローのステッチが特徴的

 

 実際に内装はゴールデンイエローのステッチが効果的だ。シートの中央部分はパーフォレイテッドレザーでこちらもスペシャル感がたっぷり。

 どこから見ても、ひと目で特別なターボSだとわかる。しかもたんにお化粧直しでとどまっていないのだから感心するしかない。

 

塗装は複数回にわたりサンディングを施し、トップコートから2つのクリアコートストライプまで仕上げは完璧を期すという

 

 走らせると、目が覚めるようなフィーリングだ。ごく低回転域からトルクがわき出す力強さはいかにこのターボチャージャーの制御が繊細かを物語っている。

 アクセルペダルを踏み込んでいくと、エンジンは軽々と回転計では7000rpmの少し手前にきざんであるレッドゾーンまで吹け上がる。このときの加速感は頭のなかが真っ白になるほどだ。

 7段ツインクラッチ(ポルシェではPDKと名づけている)をDレンジにいれたままでも驚くほどの加速性をみせる。さきに触れたように、いかなる回転域でもエンジンの吹け上がりはスムーズ。

 

20インチのホイールはゴールデンイエローメタリックで下塗りし、ハイグロスブラックで上塗りし、最後のリムの表面をレザーで削るという凝りかた

 

 速く走らればもちろんしびれるほど速い。いっぽう、流れに乗った市街地のドライブでも退屈しない。ポルシェ911ターボ(それにターボS)独特のナチュラルなドライブ感覚はみごとだと、つくづく感心させられた。

 スポーツクロノパッケージをオプションで装着すると静止から時速100キロまで加速するのに2.9秒しかかからない。じつはロケットのようなクルマである。でもショッピングにもちゃんと付き合ってくれる。