「水の一白人」との上手な接し方

「水の一白人」と上手に接するポイント。それは、たとえば話し合いの場などでは、物事の経緯をきちんと一から説明してから会話に入ることです。
 データを好み、より多くの資料を好むので、データも資料も不足していると「水の一白」は信用しない傾向にあります。

 基本的に知性が高く論理的に考えがちですので、きちんと事の本質を知って、納得していないと、両者の間に本当に意義のある会話は成立しません。

 ただし、柔軟な心で受けて止めてくれるやさしい心の持ち主でもあるので、そこまで神経質に理論立てて話す必要もありません。

 5W1H(いつ、どこで、だれが、何を、なぜ、どのように)を考えつつ話すことで、より充実した中身のある会話が「水の一白人」とはできるでしょう。

 そして、最も大切なのは、「水の一白」の「水」の性質が凍って「氷」にならないようにしてあげることです。

 プライドが高いのも特徴ですから、そのプライドを刺激しすぎてしまうと、反骨精神から逆に頑固な人物になってしまう可能性があります。

「水の一白人」には、常に温かい言葉をかけて、「水」の性質を温めてあげましょう。そうすれば、水は気化して、気体となります。
「水の一白」としての柔軟さや調和の気質が高められ、よりよい関係性を築けるでしょう。

 本書には、「ええ? あの人が『水の一白』だったの?」という意外な有名人一覧があります。これを知っているだけでも、ビジネスでもプライベートでも盛り上がるでしょう。ぜひ活用していただければと思います。

中野 博(Hiroshi Nakano)
信和義塾大學校創設者兼塾長、経営コンサルタント。早稲田大学商学部卒業。
ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院ブランディング実践講座エグゼグティブコースを修める。ハーバードビジネススクールでは経営学を学ぶ(いずれも短期集中型の経営者クラス)。1992年、地球サミットに国連認定ジャーナリストとして参加したことを契機に環境ジャーナリストとして活動。1997年の地球温暖化防止京都会議を機に、株式会社エコライフ研究所設立。環境ジャーナリストとしての取材・分析力と経営コンサルタントとしての提案力をベースに、800社以上を環境ビジネスに参入させ成果を挙げる。その傍ら、住宅、環境を軸にした本を多数出版(本書が30冊目)。講演依頼も多く、国内外で2000回以上の実績。2005年、教育研修会社の株式会社ゴクーを設立。1万人のサンプリングを体系化した『9code(ナインコード)』をもとに、信和義塾大學校で指導にあたるほか、企業や各種組織で『9code』を利用したコンサルティングや人材活用研修も多い。現在、信和義塾大學校は、世界6か国20都市以上にあり、塾生は700名超。